たそがれBranch

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デジゲー博2018にて「七つ目の秘宝」を出展しました

branchです。
前までたそがれブランチというブログで記事を書いたりしてました。
が、色々管理が面倒なので今後こちらで書いていきます。

本題

というわけで、2018/11/4(日)に秋葉原で催されていたデジゲー博2018に今回初めて出展する側として参加してきました!
せっかくなので今回のレポートをまとまらない文章でまとめておきます。

その前に

今、こんなアプリを作ってます。

七つ目の秘宝(PVサイト)

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七つ目の秘宝

アイテム探しに特化したロールプレイングゲーム です。歩くだけでどんどん宝箱が見つかり、一つの宝箱から10個も20個もアイテムが獲得できます。ストーリーも「七つの秘宝(伝説の宝)を探す」というメインシナリオをベースに進行していきます。本当はスマホアプリは「ストーリーなんてそんな読まれない」という通説があるそうですが、インディーなんだし、刺さってくれる人にだけ遊んでもらえたらいいな精神でシナリオにもこだわっていこうと思ってます。

チラシはこんなのを自作しました。

七つ目の秘宝チラシ
七つ目の秘宝チラシ

PVも作成。AfterEffectとか初めて触るという状態から、死にそうになりながら作成しました。 (頑張ったので拡散してくれると嬉しいな… |д゚)チラッ)

さらにアプリもデジゲー博専用の体験版を作成しました。
それぞれ展示するものも作ったので、それらの品を装備して当日秋葉原へと乗り込みました。

と、ここで話は2〜3年前に遡ります

本当は簡単に「展示したよー」ってだけのレポートにするつもりだったのですが、デジゲー博がどういう様子だったかは既に他の大勢の人達がブログなどで書いたりしてますので、ここからはこれまでの振り返りを書いていきます。
半ば自分の頭の整理を目的で書いてますので、会場の様子だけ知りたい方は「デジゲー博当日」まで飛ぶか、それも興味なければそっ閉じで大丈夫です。上でアプリの宣伝も済ませたので(`・ω・´)

実をいうと、ぼくがデジゲー博を知ったのは3年前のことで、知った時からずっと参加はしてみたいと思い続けてたんですよね。そして今回やっと実現させることができたので、ちゃんと書き残しておきたくなったんです。

当時、ぼくはゲーム開発に関してスランプ状態に陥っていました。とはいえ、これまでアプリを作ってもそんなにDLされてなかったので、ぼくがスランプだろうがトランプだろうが仕事にも生活にも何の支障もありませんでしたし、世界も何も変わりはしませんでしたが。朝はいつも通り訪れてましたし、コーヒーメーカーは電源を入れたらいつもと変わらない味のコーヒーを作ってくれていました。まぁそんなもんですよね。

ただぼくにとっては結構しんどかったです。毎回自分が作るゲームが何が面白いのか途中からわからなくなってだんだん何の価値もないもののように思えてきて、それを否定しようと開発を進めるものの、徐々に気持ちが重くなり、最後は作れなくなってしまうんですよね。

最後にアプリをリリースしたのが2014年のことで、そこからしばらく1人で作っては破棄作っては破棄を繰り返していました。完成間近まで作ったものもありましたが、リリースすることはできませんでした。

途中からは何でゲームを作りたいのかもよくわからなくなってきて、しばらくゲーム開発からも遠ざかり、代わりにワーカーホリックと周りから言われるくらい仕事してました。

そんなある日、 popさんふりふらさんナナゼロハチ が合同でおこなったゲームエンジンの勉強会に何となく参加しました。理由は本当に気まぐれでした(その日たまたま予定が空いてたからだったと思う)。でもそれがきっかけで、その後Popさんが主催するWeb進捗会(Pop会)に参加をするようになります。

Pop会は毎週ボイスチャットで7〜10人程度集まって、それぞれ隔週でアプリ作成の進捗を報告しあったり、作成中のアプリを遊んでもらうという進捗報告会です。今でもゆる〜い感じですが毎週続いてます。
これら一連の参加は、ぼくにとっては結構な刺激でもあり、ターニングポイントでもありました。スランプは相変わらず続きましたが、そのあたりから実際に他のアプリ開発者達とお会いしたりと交流もするようにもなり、いろんなアプリのイベントなども知るようになりました。

デジゲー博も、そんな交流の中で知りました。Pop会参加者にも何人か出展する人がいることを知り、ぼくも彼らのアプリでデバッグをし、遊んであれこれ指摘したりしてたのですが、参加組からはすごい熱意を感じたのをおぼえてます。

本気で作ってるなぁと感じました。そして、

「いいなぁ、ぼくも出展してみたいなぁ」

と、羨ましく感じました。
「出展する」というマイルストーンは、アプリ開発者にとって非常に強い原動力になります。期限は決まっていて、それまでに見せられるものを作らないといけない。出来上がっても、なるべくいい状態のものを。そんなプレッシャーが化学反応を起こし、熱意となって現れているのをPop会を通じて目の当たりにし、それはきっととても大変で、とても楽しい時間だろうと傍から見て感じていました。

今のアプリを作り始める

スランプから抜け出せたのかもと思うようになったのは、去年の春頃のことです。
きっかけはよくわかりません。なんとなくですけど吹っ切れた感じがしたんですよね。自分なりの答えが出たというか。

というわけで、今のアプリを作り始めることにしました。2017年の7月からです。・・・まだ1年半いってないね!
会社の元同僚(pupupulanetさん)を絵師さんとして誘い、制作を開始しました。

作りたい内容から、ある程度個人開発にしては規模の大きなアプリになることは最初からわかってました。そのためデジゲー博出展は去年は見送ることにして、2018年をターゲットとして以下のマイルストーンを置きました。

  • 2017年7月:企画書作成
  • 2017年9月:ストーリー背景の作成
  • 2018年2月:実装課題の検討完了
  • 2018年3月:絵など必要リソースの洗い出し完了
  • 2018年7月:サーバー側の基礎部分完了
  • 2018年8月:プロモーション活動の開始
  • 2018年9月:アプリ側の一部機能完了
  • 2018年11月4日:デジゲー博

スケジュールはある程度予定どおり進めることができました。・・・9月末まではですが。

10月に入ると、またあの疑問が聞こえるようになりました。

臭いこと言ってますね。恥ずかしくないのかな( ´_ゝ`)

10月は結構山場だった

10月以降は「体験版アプリ」「プロモーション動画」「名刺」「フライヤー」の4つを作る必要があったため、かなりカツカツになった・・・というより実質間に合いませんでした。

特にプロモーション動画作成がきつかった。。。作ってる間ずっとTwitterで弱音を吐いてました。

最終的にはなんとか動画は完成させることができました。ただ、アプリの体験版作成が絶望的になり、直前には仕事を休んで準備期間にあてました。

完成は本当にギリギリでした。

そんなこんなで、なんとか11/4に間に合わせて当日を迎えました。

デジゲー博当日

さていよいよデジゲー博当日です。朝6時に起きて向かったのに、遠いのと途中電車が遅延したりして秋葉原についたのは9時前ギリギリでした。 ただ設置は1時間ほどで終わり、デジゲー博に臨むことができました。

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こんな感じで設置しました。

結果はどうだったか

ありがたいことに、11時〜16時までの5時間、殆ど見に来てくれる人が途切れることがありませんでした。 (周りも基本そうだったので、そもそもデジゲー博の客入りが多かったというのが大きいですが)

特にプロモーション動画をTwitterで見たと言ってくれる人が結構多くて嬉しかったです。作った甲斐あったヽ(;▽;)ノ
とはいえ、デジゲー博の開催中結構必死だったので他のことは正直あまり憶えてないです。。

デジゲー博後

デジゲー博の翌日、燃え尽きて仕事も休んでしまい、自宅でも殆ど何もできませんでした。

この日、タスク整理も結局しませんでした。。

展示をするというのはすごくエネルギーが必要ですね。毎回展示してる人たちは本当超人だと思う。

振り返って

長くてごめんなさい。そろそろまとめます。
最初の結論をいうと、デジゲー博参加ってぼくにとってかなり大変でした。もともと人見知り激しい性格なのに、5時間ずっと対面で初めて会う人たちにアプリの説明するんですしね。
準備にもかなりのエネルギーを使いましたし、現在燃え尽き症候群状態です(´・_・`)

ただ、参加できて本当に楽しかったです。 その理由は、以下のツイート内容に尽きます。

遊んでくれた人から指摘は殆ど無かったのですが、プレイするのを見てると
「あ、こここう思うんだ」
「ここはこう勘違いするのか」
「ちょっと長くて飽きてきてるな」
というのが手に取るようにわかるんですよね。それは生の反応で、なかなか得られる経験じゃないなぁと思います。おかげで今回、たくさんの課題がみつかりました。それらの課題を解決できれば、きっともっと面白くできるんじゃないかなという気がしてます。

参加する際の注意ポイント

最後に、デジゲー博に出展した際の反省点をつらつら書いていこうと思います。次参加するときのために。

体験版は1〜2分程度がベスト

ぼくが用意した体験版は5〜6分くらいになっちゃったのですが、ちょっと長過ぎました。
来る人は他のブースにも回りたいと思いますし、そういう思いが伝わってきてつらかったので、途中から「ここから先は似たような感じが続くからキリの良いところでやめていいですよ」と言いまくってました。できれば1分、長くても2分でゲームの良さを伝える工夫が必要だと感じました。

A3以上のポスターを用意する

ポスターを用意しなかったのは結構失敗でした。チラシをPOPスタンドで見せておけばいいやと思ってましたが、全然目立たないんですよね。
やっぱり大きなポスターを置いてるブースは遠くからも目立って良いなと思いました。

アプリ専用のTシャツを作成して着る

これもやったほうがいいなと思いました。今回絵師さんに手伝ってもらったのですが、スタッフという感じで統一感もでると思いますし、何より目立つし。
更に言うと、Twitterのアイコン画像を大きくプリントしておくとなお良いと思います。結構多くの人が、Twitterで知って遊びにきたと言ってたので。そんな人達に見つけてもらうという点でも有利だと思います。

アプリの内容を一言で説明できるようにしておく

「刺さる一言」を用意しておいた方がよかったです。「これはこういうゲームで、こういうことをして・・・」と長々と教えても、きっとなかなか憶えて帰ってはくれません。たくさんあるんですしね。

その他

以下はしたほうがよさそうです。

  • 誰かに手伝ってもらう
  • PVは宣伝効果かなり高い
  • バッヂみたいなグッズは用意したほうがいいかも

というわけで、今後

正直、まだ燃え尽き症候群気味で、今週はまったくアプリ作成の進捗がありません(´・ω・`)
2年前からずっとデジゲー博を主要マイルストーンにして動いてましたしね。それが終わってしまい、今後のマイルストーンがない状態でどうしていこうかという感じです。次はリリースをマイルストーンにしないと…

ちなみに、また次もデジゲー博の参加はする予定です。その時にはアプリはリリースして、次のアプデの体験版やってもらえるようにしたいです(`・ω・´)
更に他にもあれば、今後は積極的に応募していこうと思ってます(BitSummitなど)。

がーんばーるぞー。

最後に

デジゲー博で遊んでくれた方や興味を持ってくれた方、チラシや名刺を受け取ってくれた方、話を聞いてくれた方、ご挨拶にきてくれた方、本当にありがとうございました!

【追記】メディアに掲載していただけました

デジゲー博に出展したおかげで、以下に「七つ目の秘宝」を紹介してもらえました。
ありがとうございます!!