たそがれBranch

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会社を退職して個人事業主になりました

2020年3月31日付けで前の会社を退職し、4月1日付けでフリーランス(個人事業主)になりました。 形から入りたいんで、もう名刺も作っちゃった。屋号は「BRBranch(ビー・アール・ブランチ)」です。

はい、屋号は酔ってる時に知人に相談しててえいやって決めちゃいました。なんだかんだこのハンドルネームずっと前から使ってて気に入ってるからまぁいいかなぁ。

ということで、この記事は退職エントリも兼ね、今後やっていきたいことや目標なんかをつらつら書いていこうと思います。自分の整理と、今後自分の心が折れた時に読み返そうというのが主な目的なので自分以外の人が読んでも多分面白くないです。

前はどんな仕事をしてたのか

たしか2013年頃に前の会社に転職し、それから7年近く前の会社にはお世話になってました。 最初はサブリーダーとして入り、その後プロジェクトリーダーを担い、2017年頃にはプロジェクトマネージャー、2018年頃からグループマネージャーとして17のプロジェクトを回してきました。またその以前もIT系の仕事をしてきて、もう今年で18年目になります(歳月が経つのは早いね…)

経歴は以下で公開してます。

www.resume.id

また、プロジェクトリーダーとしての内容は以下にまとめました。

qiita.com

自分で言うとおこがましい印象を持たれちゃうかもしれませんが、それなりに会社には貢献できたとは思ってます(最初は全然ダメダメでしたが)。

201●年頃から始まったプロジェクトである程度成果を出せて顧客にすごい気に入って貰え、そこから新しい案件をどんどん貰えるようになって最終的には売上が年に●億を超えて新しい課が設立されたりしてたので(ぼくはその課のGMでした)。 ※具体的な数字は控えます

もちろんそれは最初にその案件をとってきてくれた営業さんや、顧客との相性、スキルマッチ、そして(何度もプチ炎上状態にしちゃっても)ぼくのやり方にずっとついてきてくれたメンバーの頑張りなど色んなことが重なっての成果だと思うので、当然ぼくだけが頑張ったわけじゃないですが。とはいえ、ぼくも結構頑張りました。すごい疲れたけどそれらはもろもろ良い経験になり、自信にも繋がりました。すごい疲れたけど。

なんで辞めたのか

よく退職エントリとか書く場合不満だとか書いたりするのかなぁって思うのですが、ぼくはこれといって会社に対して大きな不満はなかったです。 もちろん小さな不満やもやもやしたりすることなどはいくつかありましたが、どれも些細なことですし、どんな会社にいったとしても多少の不満はつきものだと思うし、そんなことでいちいち転職してたら「ユートピアを探し求めるジプシー」みたいになっちゃう類の不満しかありませんでした。 人も良く、結構やりたいことも自由にやらせてもらえてました。

ただそんなこと言ってると、後でぼくが読み返した時(読み返す時はきっと何かで挫けそうになってる時かなぁと思うのですが)に「じゃあなんで辞めたんだよ」ってなりそうなので、あえて書くと

自分が思い描くサービスを作りたい

です。

前の会社で携わっていたものは、全部が請負か準委任(ただ持ち帰りで作業はできました)の案件でした。 というより、前の会社は自社サービスを持ってませんでした。ぼくが入るよりもずっと前には持ってたそうなのですが…。

それでも最初の頃は全然よかったです。世の中がどういうサービスを作ろうとしているのかを請負という形でいくつも知ることができたので。前の会社は再々委託の請負というのはなく、エンドユーザーを相手にするか、直の委託か、顧客が運営しているサービスのプロジェクトにチームで参画するというのばかりだったので、今作っているものがどう使われるのかがダイレクトにわかるポジションにいたし、どのような目標を立ててるかとか、どういう野望を持っているのかも直に伝わってくる位置に身を置く事ができて、すごい勉強になってました。

ただ、ある程度の数のプロジェクトをこなしていくうちに、だんだんと「ぼくの方がいいサービス作れる」とか、「ここは絶対こうした方がいい」とか、そういう点にちょっかい出したくなるようになりました。それはある面から見れば傲慢ともとれますし、身の程をわきまえてないとも言えたと思います。

つまりぼくの(前の)会社は顧客のサービスがどう転ぼうとその時その時お金は貰えてるのだから損はしない(勿論案件がなくなるという意味では損失ですが)し、リスクと責任を持たない以上はあまり根幹部分に口出しすべきでないポジションにいたのに、口出ししたくなってきちゃったんですね。このあたりは意見が分かれるところかもしれませんが、少なくともぼくはサービスの未来に責任を持たない以上は、関心事にすべきは「顧客が作りたい製品」であり、「顧客が実現させたい未来」そのものに口出しすべきではないだろうと考えて仕事をしてました。もちろんその範囲内ではどんどん提案してましたし、顧客が迷ってる時には一緒に考えたりもしてきましたが。ただ顧客がこれ作りたいと決めて提示しているものに対して「いやいや、ここは絶対こうした方がいい」なんてこというのは単なるエゴに過ぎないので、繰り返しになりますが責任を持てない以上は作りたいと言ってるものを作るというのが請負や委任の責務だと思ってますし、責任を持てないラインを超えた提案はすべきではないというのがぼくの考えです。 (具体的には、どう作るかは請負の責任範囲で、何を作るかはラインの外側にあるものでした)

でも、口出ししたい。

ぼくなら絶対もっといいもの作るのに。もっと便利なものを作るのに。もっと必要なものを作るのに。もっと面白いものを作るのに。 そういったもやもやが、仕事に慣れれば慣れるほど高まっていきました。

それらに根拠なんてないし、単なるぼくのエゴです。きっと、挫けそうになってこれを再読でもしてみようかとか思う未来の自分がこれを読んだら「この馬鹿何夢語ってんだ、そんな世の中甘くないんだよ」とか思うかもしれません。実際にはもっと良いものは作れないかもしれないし、もっと便利なものも、もっと必要なものも面白いものも作れないかもしれない。あるいは何も作れないかもしれない。ぼくは単にうぬぼれているだけかもしれない。小さないくつかの成功体験で天狗になって自分が井の中の蛙であることも知らずに海の泳ぎ方を皮算用してるだけかもしれない。夜空に瞬く星々を見て自分より小さく光も弱いと偉ぶっている月の光でかろうじて煌めく砂浜のガラス片でしかないかもしれない。要は単なる馬鹿なのかもしれない。

ただ、それでも最終的には作りたいんですよね。自分が思う最強のサービスを。 きっと、そのためには他の人をも巻き込んでいけるような強力なエゴが必要で、ぼくにそれがあるのかわかりませんが(というかない気がする)、それをやるには独立していずれは企業しかないだろうというのは、高校の頃から思ってたことです。そしてとうとう我慢できなくなっちゃった。コロナがコロナってすんごい逆風が吹いてる中裸同然で外に飛び出しちゃった。

本当は作ってから辞めようと思ってた

ちょっと前、ぼくはこんなことをつぶやいてました。

これは今でもそう思ってますし、この頃(というより転職した当初から)何かヒットするサービスなりゲームなりを作ってから辞めようと思っていました。その方が全然リスクもないし、仕事終わった後も自宅でアプリ作るというのもやってこれてたので。時間さえかけたらいつかは柱を作れて順調な滑り出しだってできたかもしれない。

でも、そんな合理的に人は動けないんですね。少なくともぼくは。こんなことを思いながら、今のぼくは真逆なことをしてる。 書いてる今、いろんな言い訳が頭には浮かんできたけど、書くのはやめておきます。非合理的な行動を合理的な理屈の枠に納めても虚しく響くだけな気がするので。

(なんか、さっきから自意識過剰的な臭いことばかり書いてるなぁ。まぁいいかなぁ。これもそのまま残しておこうかなぁ)

ああ、やっぱりひとつだけ言い訳書いておきます。

「もう独立しないではいられなかった」

直近の目標

とはいえ、結局はしばらく安定するまで請負などして資金を貯めることになりそうです。 収入は税金を差し引いても会社員時代より多少上がりそうですが、その分リスクも高まるし、正しかったのかどうかはよくわからないです。 むしろ、コロナの影響を直で受けることになるので…どうなんでしょうね。

タイミング? ぼくだって辞表出した時はコロナがここまでなるなんて思わなかったですよ(´・_・`) 何度も「な〜んちゃって」って会社に言おうか迷いましたが、それしちゃうともうずっと辞められない気がしたんです。

ただ独立した以上は、自分の目標に向かって突き進もうとは思ってます。 直近の目標を掲げておきます。

  • 2020年度内に法人化(つまり法人化の方がメリットが出る程度には事業拡大させる)
    • そのために、仕事はどんどん受ける
    • かつ、自分の商品(サービス)もどんどん作る

具体的に何をするかは、これから詰めていこうと思ってます。

最後に

結果的に辞めることにしちゃいましたが、前の会社はとても良い会社でした。 退職エントリーも兼ねてるし、そんな記事で会社名を書くというのもどうかと思うのでどの会社かは伏せますが、全員良い人で、仕事も面白く、やりがいもありました。役員さんとも気兼ねなく話ができ、話も面白く、よく聞く「俺はお前より偉いんだぞ」的に振る舞う人はいなかったので飲み会なども楽しかったです。いい職場でした。

それでも辞めたのは、繰り返しになるけど、ぼくは自分が思うサービスを作りたいからです。 どう作るかではなく、何を作るかのステージに一刻も早く行きたかったからです。 いずれは前の会社でもそれができたかもしれないけど、もうこれ以上待てなかったからです。 その初心をなるべく忘れずに今後やっていこうと思います。

頑張れぼく(`・ω・´)